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◆ ユーカリ ◆

<Eucalyptus>
パワフルな消毒作用と抗菌作用で風邪や花粉症を穏やかにします。
*学名:Eucalyptus globulus
*科名:フトモモ科
*主産地:オーストラリア
*原料:世界でもっとも背の高い木のひとつであるユーカリ。オーストラリアの先住民アボジニが「キノ」と呼び、傷の手当をはじめ万病薬として大切にしてきました。
*抽出部分:葉
*抽出方法:水蒸気蒸留法
*香り:ハーブ系
*ノート:トップノート
*代表的な作用:去痰、血糖値低下、解熱、抗ウイルス、抗リウマチ、
 鎮痙、鎮痛、鼻粘液排出、利尿、デオドラント、殺菌、殺虫作用

◆ ベルガモット ◆

<Bergamot>
オーデコロンにも使われる、柑橘系のフレッシュな香り。
*学名:Citrus bergamia
*科名:ミカン科
*主産地:イタリア、モロッコ
*原料:樹高2〜3mの低木、ベルガモット。これになる小さなオレンジのような果実から精油は抽出される。
*抽出部分:果皮
*抽出方法:圧搾法
*香り:シトラス系
*ノート:トップノート
*代表的な作用:解熱、健胃、抗ウイルス、抗うつ、消化促進、
 鎮痙、鎮静、鎮痛、デオドラント、抗菌、殺虫作用

ベルガモットは、他の柑橘類より、はるかに甘い香りがします。そして、軽くてデリケートでフレッシュ。
レモンやオレンジにはない温かみがあって、ややフローラルなトーンが特徴です。名前は、初めてこの木が栽培されたイタリアの小都市であるベルガモに由来しています。ベルガモットの木は樹高2〜3mになり、精油を取る果実は洋ナシ型で、表面にはブツブツとしたへこみがあります。製油はおもに化粧水やマッサージオイルに多用され、アールグレイティーの風味付けに使われることでも有名です。

◆ ペパーミント ◆

<Pepper Mint>
刺激的な香りで、気分をすっきり。消化不良を解消して痛みを鎮める。。
*学名:Mentha piperita
*科名:シソ科
*主産地:イギリス、フランス、アメリカ
*原料:ウォーターミントとスペアミントの交雑種のペパーミント。
*抽出部分:葉
*抽出方法:水蒸気蒸留法
*香り:ハーブ系
*ノート:トップノート
*代表的な作用:強心、去痰、血管収縮、解熱、健胃、消炎、頭脳明晰化、
 制吐、鎮痙、鎮痛、通経、発汗、鼻粘液排出、冷却、収れん、消毒作用

メントールのスッとした香りを持つペパーミントは、ウォーターミントとスペアミントの交雑種です。このハーブはヨーロッパ、アメリカなどで栽培されています。なかでも湿気のある気候を好むことから、イギリス産
のペパーミントが最上のタイプだともいわれています。ペパーミントは古くから歯みがき粉、消化薬、お菓子、酒などの香りづけに利用されてきました。軽く透き通った香りは、身体と心にも積極的に働きかけます。精油の原液1滴をハンカチなどに落としてかぐと、吐き気や乗り物酔いを鎮めてくれます。防虫効果にも優れます。

◆ ネロリ ◆

<Neroli>
*学名:Citrus aurantium、Citrus vulgaris
*科名:ミカン科
*主産地:フランス、モロッコ、チュニジア
*原料:ビターオレンジ。ネロリという名は、イタリアのネロラ公国のアンナ・マリア妃がこの香りをを好んで愛用したことに由来します。
*抽出部位:花
*抽出方法:水蒸気蒸留法
*香り:フローラル系
*ノート:ミドルノート
*代表的な作用:強心、強壮、抗うつ、催淫、鎮痙、鎮静、デオドラント、殺菌作用

ネロリの精油は、オレンジの香りをフローラルにしたような、一度かぐと忘れられない美しい香りを持つ、とても高価なオイルです。精油のほとんどがビターオレンジ(C.vulgaris)やスイートオレンジの花から抽出されます。作用にあまり差はありませんが、最上のものとされるのはビターオレンジから採れるネロリ・ビガラード油です。化粧品やオーデコロンの成分として使われています。

◆ ティートリー ◆

<Tea tree>
清潔な香りは気分をリフレッシュさせ強力な殺菌作用で感染症を防ぐ。
*学名:Melaleuca alternifolia
*科名:フトモモ科
*主産地:オーストラリア
*原料:常緑性の中〜高木であるティートリー。オーストラリアの先住民たちは古くから、この木の葉を使って感染症や切り傷をを治していました。
*抽出部分:葉
*抽出方法:水蒸気蒸留法
*香り:ハーブ系
*ノート:トップノート
*代表的な作用:強心、去痰、抗ウイルス、抗感染、抗真菌、
 殺菌、殺虫、消毒作用、鎮痛、免疫力アップ

医薬品に似た清潔な香りがする精油は、キャプテン・クック船長が始めてオーストラリアを訪れた時、先住民たちがティートリーの木の葉でお茶を入れたことから“お茶の木(Tea-tree)”という名前がつけられました。世界で初めてティートリーの薬効を見抜いたのは彼らです。他の地域の人々が役立たずの木と考えていた時、彼らはこの木の葉を利用して感染症や切り傷を治していました。殺菌消毒作用に優れ、傷薬として第二次世界大戦中には熱帯地方の軍隊の救急用品加えられました。気分のリフレッシュにも役立ちます。

◆ ゼラニウム ◆

<Geranium>
皮脂のバランスを整える作用があり、ローズに似た香は肌のお手入れに人気。
*学名:Pelargonium odorantissimum,Pelargonium graveolens
*科名:フウロソウ科
*主産地:フランス、スペイン、モロッコ、イタリア
*原料:多年生の潅木、ペラルゴニウム。700以上の種類があり、なかでも
 P.odorantissimumとP.graveolensからとれる精油がアロマテラピーに使用されます。
*抽出部分:葉
*抽出方法:水蒸気蒸留法
*香り:フローラル系
*ノート:ミドルノート
*代表的な作用:強壮、血管収縮、抗うつ、抗凝血、止血、
 鎮痛、細胞成長促進、収れん、デオドラント、防虫、消毒作用

ほのかにローズの香がする甘くフレッシュな芳香のゼラニウム精油の原料は、アフリカ原産の植物ペラルゴニウムです。ペラルゴニウムは700以上の種類があり、そのなかでもP.odorantissimumとP.graveolensからとれる精油がアロマテラピーで使われています。P.odorantissimumはかすかにリンゴのような香を放つこともあります。昔から、傷口や肌のさまざまなトラブル、さらには下痢、腹痛の治療に活用されてきました。殺虫効果があるので虫除けにも効果があります。また、成分がローズに似ていることから、香水や石けんに用いられます。

◆ クラリセージ ◆

<Clary sage>
頭痛や生理痛などのいたみを和らげ、心のバランスを整える。
*学名:Salvia sclarea
*科名:シソ科
*主産地:フランス、モロッコ
*抽出部分:葉、花
*抽出方法:水蒸気抽出法
*ノート:トップ〜ミドルノート
*代表的な作用:ホルモン調整、血行促進、鎮静と高揚、
  鎮痙、静脈強化、デオドラント

クラリセージは葉にも苞にも強く甘い芳香があり、イギリスではビールを醸造する時のホップに代用されていました。かつて“キリスト目”と呼ばれ、目を清浄する粘液を出す性質が利用されたためでしょうか、「清浄な」あるいは「明るい」を意味するラテン語の「クラルス」から名前が由来したそうです。その精油はほんの少量で効果を発揮し、精神をリラックスさせて幸福な気持ちをもたらしてくれます。近年は医療のためでなく、大半が香水の成分として使われます。セージにはたくさんの種類がありますが、アロマテラピーでは、安全性からクラリセージ油を用います。

◆ スイートオレンジ ◆

<Sweet orange>
親しみやすい甘くフレッシュな香りは、心を明るくして不眠の解消に効果的です。
*学名:Citrus aurantium var.dulcis
*科名:ミカン科
*主産地:フランス、モロッコ、チュニジア
*原料:スイートオレンジ。オレンジの木には、ほかにビターオレンジ(学名:Citrus aurantium var.amara)があり、その花からはネロリの精油がとれます。
*抽出部分:果皮
*抽出方法:圧搾法
*香り:シトラス系
*ノート:トップノート
*代表的な作用:強壮、駆風、解熱、抗うつ、消化促進、
           食欲増進、鎮痙、鎮静、消毒作用

柑橘系ならではの、甘くフレッシュな香りのスイートオレンジの精油は、オレンジの果皮を圧搾して抽出します。オレンジの木の枝と葉からはプチグレン(学名:Citrus aurantium)が、花からはネロリの精油がが抽出されます。ギリシャ神話のなかで、女神アフロディーテにささげられた黄金のリンゴとは、じつはオレンジだったといわれます。少なく高価だったため、ヨーロッパでは17世紀まではほとんど使われることはありませんでした。その後、オレンジの精油はうつ病、心臓疾患、腹痛などの症状に活用され、誰からも好かれる香りは不眠症の改善にも役立っています。

◆ ジュニパーベリー ◆

<Juniper berry>
殺菌効果に優れ、血行を促して体内に溜まった老廃物を取り除く。
*学名:Juniperus communis
*科名:ヒノキ科
*主産地:フランス、イタリア、カナダ
*原料:常緑の低木、ジュニパー。古代から薫香として焚かれ、悪霊祓いや、コレラのような伝染病の治療に使われていた。
*抽出部分:偽果(液果)
*抽出方法:水蒸気蒸留法
*香り:ウッディー系
*ノート:ミドルノート
*代表的な作用:強壮、解毒、健胃、抗リウマチ、浄血、鎮痛、
           通経、発汗、収れん、殺菌、消毒作用、去痰

ウッディーでさわやかな精油の香りはサイプレスにも似ていますが、ジュニパーベリーのほうがシャープでピリッとしています。ジュニパーの木は小さな黄色の花を咲かせ、青色または黒色の液果を実らせます。精油は液果、葉、枝から採れるジュニパーと、液果のみから採れるジュニパーベリーの2種類があります。ジュニパーには利尿作用と殺菌作用があることは有名で、コレラや腸チフスのような伝染病の治療に大きく貢献してきました。フランスの病院ではジュニパーとローズマリーの枝を焚いて病棟の空気の浄化に活用していたそうです。また、ジュニパーベリーはお酒のジンの香りづけにも使われています。

◆ ローマンカモミール ◆

可憐なカモミールは月の影響を受ける、薬効が高くて用途の幅広い精油です。

◆ ジャーマンカモミール ◆
<German chamomile>
*学名:Matricaria chamomilla

◆ ローマンカモミール ◆
<Roman chamomile>
*学名:Anthemis nobilis
*科名:キク科
*主産地:ドイツ、フランス、モロッコ
*原料:20cm〜50cmほどの高さの1年草。
  古代エジプトでは、熱病や神経に関わる病気の治療に利用していた。
*抽出部分:乾燥した花
*抽出方法:水蒸気蒸留法
*香り:フローラル系
*ノート:ミドルノート
*代表的な作用:解熱、抗アレルギー、抗うつ、抗リウマチ、止痒、消炎、
        消化促進、制吐、鎮痙、鎮静、鎮痛、通経、皮膚軟化作用

その名前が「地面のリンゴ」というギリシャ語から由来するとおり、リンゴに似たフルーティーな香りをもつローマンカモミール。
古代エジプトでは、熱病や神経に関わる病気を治療するのに、このハーブを利用していました。また、髪を美しくするため、シャンプーの原料として長い間愛されてきました。一方、病気の植物の近くに植えれば、植物が健康を取り戻すことから「植物のお医者さん」とも呼ばれています。精油には、抗炎症成分であるアズレンが含まれています。現在もヨーロッパでは民間治療薬として人気です。
ラベンダー、ローズ、タンジェリン、マンダリンとともに、子供(7歳以上)に安心して使うことができます。ただし、子供に使う時は、大人の使用量の3分の1程度を目安にします。

◆ サンダルウッド ◆(ビャクダン)

<Sandalwood>
甘くエキゾチックな香りが、心や身体の痛みを緩和してくれる。
*学名:Santalum album
*科名:ビャクダン科
*主産地:インド
*原料:常緑性の半寄生樹であるサンダルウッド(白檀)の木
*抽出部分:木部(心材)
*抽出方法:水蒸気蒸留法
*香り:ウッディー系
*ノート:ベースノート
*代表的な作用:強壮、去痰、駆風、催淫、消炎、鎮咳、鎮痙、
           鎮静、利尿、収れん、消毒、皮膚軟化作用

甘くエキゾチックでセクシーな木の香りがします。精油として使われるのは木部の内奥部分(心材)で、サンダルウッド(白檀)の樹齢60年ほどの成熟した木を使います。一番質の良い木はタンスなどを作るのに使用され、削り残りである心材が蒸留されます。最上の品質の精油はインドのマイソール産のものといわれています。サンダルウッドの木はインドでは寺院や家具を作ったり、鎮静作用のある香りは薫香として瞑想などに利用されてきました。今でも宗教的儀式に使われますが、近年は樹木が希少になり、精油を蒸留するためにだけ使われています。

◆ サイプレス ◆

<Cypress>
さわやかな香りは咳やのどの痛みを鎮め、デオドラント対策にも有効。
*学名:Cupressus sempervirens
*科名:ヒノキ科
*主産地:フランス、ドイツ
*原料:サイプレス(別名イタリアイトスギ)。丈が高い円錐形をした針葉樹。
     古代ギリシャでは浄化のための薫香として焚いた。
*抽出部分:葉、球果
*抽出方法:水蒸気蒸留法
*香り:ウッディー系
*ノート:ミドル〜ベースノート
*代表的な作用:強壮、血管収縮、解熱、健康回復、抗リウマチ、止血、鎮痙、鎮静、
           利尿、収れん、消毒、制汗、デオドラント、殺虫作用

さわやかでスパイシーなすっきりとした香りがします。
円錐形をした丈の高い木で、腐朽しずらい材質から、かつては十字架の材料に使われていたという言い伝えもあります。ギリシャの島々の庭園と墓地でなじみが深く、キプロス島はこの木が崇拝されていた島として命名されました。古代ギリシャでは浄化のために薫香として焚き、呼吸器系症状の治療に使ったといいます。その香りは咳や気管支炎、のどの腫れを楽にすることで知られ、精油は子供の百日咳を治す薬剤の成分として利用されてきました。

◆ イランイラン ◆

<Ylang ylang>
熱帯の花の香りは感情の高ぶりを鎮めて幸せな気持ちをもたらす。
*学名:Cananga odorate
*科名:バンレイシ科
*主産地:アジア南部
*原料:熱帯の樹木イランイラン
 その名はマレー語の「アランイラン」(花々の中の花という意味)に由来している。
*抽出部分:花
*抽出方法:水蒸気蒸留法
*香り:フローラル系
*ノート:ミドル〜ベースノート
*代表的な作用:血圧降下、抗うつ、催淫、鎮静、ホルモン分泌調整、消毒、皮脂分泌調整作用

甘く重いエキゾチックな花の香りがします。
原料となるイランイランの木は熱帯の樹木の一種で、黄色、ピンク、藤色の花を咲かせます。
木からぶらさがって咲く花の美しさをたたえてマレー語の「アランイラン」(花々の中の花)からその名がついたそうです。特に黄色の花から最初に抽出される精油が品質に優れ、昔から香料の木としても有名で、精油はココナッツオイルと混ぜて整髪料に使われてきました。オリエンタルな花の香りは催淫作用があるとされ、インドネシアでは新婚カップルのベッドにイランイランの花びらを撒く風習もあるそうです。